ちょっとしたコツが生む魅惑のカジュアルコーデ

きものWORKSHOP」〜シーンきものコーディネートテク〜

三重県四日市市のおやまだ文化の森hanameにて

立夏を過ぎ、夏の足音が聞こえ始める5月14日、
着付サロンadenabito主催の「きものWORKSHOP」〜シーン別きものコーディネートテク〜が行われました。
今回はカジュアルシーンに合ったきもののコーディネートにトライします。

そして講師は、アレンジの着こなしに定評のあるadenabitoオーナー・竹岡静香さんです。
参加した皆さんの目はキラキラと輝き、ワイワイと女子校のような空気感!さて集まった皆さんからどんな素敵なアイデアが飛び出したのでしょうか?
魅惑のコーディネートをお伝えします。

伊勢木綿でカジュアル心が弾け出す!

着物・帯・小物を合わせて約100アイテム近くが並びます。

朝10時、参加者の皆さんが続々と集まります。さすがきもの好きとあって、皆さん着物でお越しです。

お互いの着物に心惹かれて、「この帯可愛いですね!」などワイワイと会話が弾みます。

初めての方同士もすっかりきもの仲間に

今日のテーマ「カジュアルコーデ」にぴったりの伊勢木綿(いせもめん)のきものを着られた参加者さんがいらっしゃいます。

伊勢木綿とは、江戸時代から今も続く三重県が誇る伝統工芸品で、純綿糸を使用したきもの。

夏以外の季節を通して着られて、お家でお洗濯もOK。さらにお値段も程よいところが魅力です。

お手製のきものとバッグ。伊勢木綿とチェック柄は相性抜群。

なんと!このお着物は手作りされたもの。加えてお持ちのバッグも自作というから驚きです。お手製ならではの統一感のあるすてきなコーディネートを披露してくださいました。

木綿のチェックのかわいらしさに、カジュアルきものへのときめきが一気に高まります。

さて、お仲間が揃ったら座学で基本のおさらいからスタート。遠方の方もオンラインで参加され、レッスン開始です。

アレンジは思いのままに。あれこれ迷うけど面白い!」

オーナー竹岡さんの講座はわかりやすさ&面白さが好評

今日のメインテーマ「カジュアルアレンジのコツ」を学びます。

もう迷わない!王道カジュアルアレンジ5つのコツ】

NOコツ内容
染めと織りの風合いを活かして雰囲気を作る着物と帯はそれぞれ「染めと織り」の2種類があり、「着物は染め・帯は織り」がよりフォーマル とされています。上手く組み合わせてシーンに似つかわしい雰囲気を作りあげます。
効かしと溶かし効かしは、きものと帯を反対色で合わせたメリハリコーデ。溶かしは、2つを同系色でまとめた調和コーデです。
季節の色を取り入れる春夏ならブルーベースの明るい色を、秋冬ならレッドーベースの深い色を取り入れます。
アクセサリーをプラスするきものに帽子やピアスなどを自由にプラスして、いつもの装いをよりスタイリッシュな印象に。
柄×柄は、アクセントをつける柄×柄の組み合わせは、お互いを生かし合う工夫が必要です。
例えば柄の大きさを違えるなどアクセントをつけることで、それぞれの良さを引き立たせます。

コツを整理したら次は実践へ。カジュアルきものを着こなしたいシーンを考えます。

次々とあふれる斬新なアイデア

今回は4つのシーンのコーディネートにチャレンジします。

「迷っちゃう」といいながらも選ぶのが楽しそうな参加者さん

(1)ネモフィラ畑をお友達と散策

「お花畑にクールな紬(つむぎ)は合わない気がして」という意見も。しかし紬はカジュアル着物の代表格。合わせ方次第で可憐でキュートな印象に。

コツ④「アクセサリー」:初夏には季節感たっぷりのストローハットを合わせて
コツ②「効かし」:緑の帯揚げと、反対色の白の帯締や小菊の帯留めで
コツ②「効かし」:緑の帯揚げと、今度は青の帯締めで
コツ②「効かし」:八掛(はっかけ)の青緑色に合わせた半幅帯と、帯留めの青でメリハリを

(2)マチュアなオトナデート

老舗デパートでお買い物をした後、高層階のすてきなレストランでのお食事を想定。昼夜を通して着られる、都会的なコーディネートを提案。

コツ⑤「柄×柄」:赤の帯揚げと赤の帯締めがアクセントに

(3)友人と日本舞踊で和の心を楽しむ

友人に誘われた日本舞踊の観劇へ。「主役はあくまで踊り手さん。目立ちすぎない程度に正統派のおしゃれを」と先生からのアドバイス。

コツ②「効かし」:白い着物に紺色の帯びで引き締めて
アイテム選びは楽しくて止まらない!

(4)お茶請けも楽しみ!中国茶講座へ

今回一番人気だった中国茶講座に参加する日のコーデ。
「気心の知れた仲間と月に1度の中国茶講座に行くなら、遊び心たっぷりに」と、先生がそっとベレー帽を置きます。

④アクセサリーを取り入れる:紺色の帯締めに、同色のベレー帽を合わせて

新たな発想が生まれる場所

青もみじに一粒のしずくが清涼感を与える

すべてのカジュアルコーディネートに思いを巡らしたら、ほっとひと息「座談会」です。

季節の和菓子と、こっくりと味わい深い伊勢茶を堪能します。

皆さん一様に「自分では思いつかないアレンジばかりで新鮮だった」と語られていました。

自分1人だとどうしても無難になりがちなコーディネートですが、ちょっとしたコツを知るだけで、予想をはるかに超えるすてきな組み合わせに。

また自分とは違う仲間の感性を知ることも刺激的で貴重な時間です。

講座を終えて

カジュアルコーデを学んで自信がつくと、ニューアイテムが欲しくなります。会場に並ぶお値打ちアイテムが気になる方も。筆者もデザインの可愛さに惹かれて半幅帯を購入しました。

コーディネートは1人で考えると迷宮入りしやすいもの。だからこそ仲間からたくさんのアイデアとセンスを得て、迷いなく楽しめる時間が欲しいですよね。

ぜひまたの機会に皆さんも遊びにきてください!

ともに時間を過ごしてくださった皆さん、ありがとうございました。また一緒に魅惑のカジュアルコーデを楽しみましょうね。

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