着物は「コーディネート」が悩み

~TPO優先の考え方とデザイン選びのコツ~

新緑の美しい季節になり、気分も自然と上向く5月。暑すぎず梅雨ほど雨も降らず、着物を着る人にとっては大変心地よく楽しめる季節の到来です。

さて、あなたは着物のコーディネートを心地よく楽しめていますか?着物は、ちょっとしたルールを知るだけで安心して楽しめます。

今回は自信がつくTPO優先コーデとデザインのコツをご紹介します。ルールとコツを抑えて、心晴ればれ着物を楽しみましょう。

着物につきまとう悩みは「コーディネート」

あなたの着物にまつわるお悩みはどんなことですか?女性の着物にまつわる経済産業省のアンケート調査結果を見てみると・・・

●これからきものを着るにあたり分からないこと、困っていることは?

1位:着付けができない

2位:価格が高い

3位:手入れの方法がわからない

4位:気軽に入れる店がない

5位:着こなし方がわからない

<参考:経済産業書アンケートより>

ランキング5位に「着こなし方がわからない」というお悩みがあがっています。1〜4位のような着物の最初のハードルとなる悩みを克服しても「コーディネート」の悩みはずっとつきまといます。着物は着られても着こなしに自信がない方が多いのかもしれません。

TPOとデザイン。まず考慮すべきは「TPO」

ではなぜコーディネートで悩むのでしょうか?続いて先程のアンケートを見ていきましょう。

●きものを購⼊する際に重視する点

1位:デザイン

2位:価格

3位:素材

4位:着こなしやすさ

5位:着回ししやすさ

多くの方が、着物は「デザイン」を重視して購入するようです。でも、実はデザインで選ぶからこそ、いざコーディネートしようと思うと悩むのです。

洋服で考えてみましょう。デザイン重視でかっこいいデニムパンツを購入したとします。しかし、披露宴出席のための服を選ぶとなると、どんなにかっこいいデニムでも躊躇してしまいませんか?現代人には全てが同じに見えがちな着物ですが、着物にも「この場面にはこれが最適」という見えないルールがあります。

つまり、優先すべきはデザインではなく「TPO」。「TPO」とは、Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場面)の頭文字を取った略語。時と場所、場面に合わせた着物を選ぶことで、NGコーデの可能性がぐんと下がり自信につながります。

着物のTPOは、「礼装」or「普段着」で考えて

TPOに合わせた着物といっても難しく考える必要はありません。まずは「礼装」or「普段着」この2つで考えていけば大丈夫。正確にいうと着物には「格」というドレスコードが細かくあるのですが、おいおいゆっくり学んでいきましょう。

それぞれの「礼装と普段着」に合うシーンとお着物はおおよそ以下の通りです。

種別シーン着物の種類
礼装結婚式、披露宴、式典、パーティー黒留袖、色留袖、色無地、訪問着、振袖、喪服など
普段着カジュアルな集まり、コンサート、お買い物、お食事、習い事付け下げ、小紋、つむぎ、綿の着物、浴衣など

 \ではここで問題!/ 【礼装or普段着】どっちが正解?

(1)友達のホテルでの結婚式にお呼ばれしたら?

1<普段着>  ピンク色の小紋に、金糸が入った華やかな名古屋帯

2<礼装> 水色の訪問着に、白地に梅・桜・菊などの刺繍があしらわれた袋帯

(2)友人と人気のカフェでランチをするなら?

1<普段着> 紺色のつむぎに、山吹色のミンサー織の名古屋帯

2<礼装> クリーム色の訪問着に、相良刺繍(さがらししゅう)が施された袋帯

(3)憧れのバイオリニストが出演する夜のクラシックオーケストラへ行くなら?

1<普段着①>薄緑色の小紋に、桜の模様があしらわれた白の名古屋帯

2<普段着②>お気に入りの紺の浴衣に、赤い半幅帯

【答え】 (1)正解は2<礼装>  

     (2)正解は1<普段着>

     (3)正解は1<普段着①>  ※浴衣は本来は入浴後に楽しむもの。オーケストラのような上品な雰囲気の場では①が最適です。

      

デザインは最後のお楽しみ。楽しみながら身につけましょう。

さてルールをある程度抑えたら、最後のお楽しみ!デザインを選びましょう。

まずおすすめしたいのが「色選び」です。自分が着てみたい「色」の着物や帯を取り入れてみましょう。ここで【色に関するコーデのコツ4つ】をご紹介します。

【色に関するコーデのコツ4つ】

 1)無地(または無地に近いもの)+柄物

2)濃い色+薄い色

3)同系色の着物と帯なら、小物(帯締めや帯揚げ等のアイテム)の色でアクセントをつける

4)春夏は薄い色やブルーベースの色を、秋冬は濃い色やイエローベースの色が◎

春夏トーンのコーディネイト
秋冬トーンのコーディネイト

まずはコツに従って色で着物や帯をおおまかに選び、素材や模様の意味などを少しずつ学びながら組み合わせていくと、さらに深みのあるあなたらしいコーディネ―トが完成します。

着付けサロンadenabitoなら実践でコーディネートを学べます。

でもやはり実際のコーディネートを見て学びたいと思いませんか?着付サロンadenabitoでは、コーディネートに特化した講座なども随時開催しています。

来る2022年5月14日には、「Special Event 特別なきもの時間を」きものworkshopを開催予定。

今回のお題は、「普段着」のコーディネート。お帽子やスカーフを使ったテクニックもご紹介しながら、あなただけのこだわりいっぱいのスタイリングをみつけていきます。まだまだ参加者を募集中です。ぜひお問い合わせください。

さぁ、コーディネートの悩みを少しずつ紐解いて、お気に入りの着物をまとった自分を想像し、自信を持ってすてきな着物時間を過ごしましょう。

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